昨年、多摩美術大学の青木先生と話をした時、三十三間堂に伝・運慶作の千手観音像があると教えてもらいました。三十三間堂には何度も訪れていますが、全然気づいていませんでした。よって、訪れた時には確認したいと思っていましたが、今日実現できました。
三十三間堂のどこに安置されているかも教えてもらいましたが、お酒の席でしたので、正確な場所は忘れてしまいました。しかし、最前列という言葉だけは覚えていたので、拝観順序に沿って、最前列の観音像を注意深く見ていくことにします。
千手観音像のいくつかは横に仏師の名前が書いた立て札があり、また仏師不詳の立て札もあります。先頭から見ていきましたが、運慶と書かれた札はなかなかありません。しかし、本尊が祀られている中央付近に来た時、ついに伝・運慶と書かれた札を見つけました。
三十三間堂の中で一番下手な千手観音像と聞いていましたが、確かに個性的です。三十三間堂の千手観音像は皆、似たような感じを受けますが、この像だけはハッキリと異なる印象を受けました。皆さんも、三十三間堂を訪れた時には是非、伝・運慶の千手観音像を探してみてください。
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