まずはJR横浜駅でホリデーパスを購入。茂原駅は都心から少し距離がありますが、ぎりぎりホリデーパス圏内ですので、ホリデーパスの値段2300円で行くことができます。往復の交通費が2300円を超えるようでしたら、ホリデーパスがお得です。
JR茂原駅に到着すると同行の方と合流し、10時30分発のシャトルバスを待つ列に並びました。御開帳の日にはJR茂原駅からシャトルバスが出ていますので、公共機関で行かれる方はそれを利用するのが良いと思います(時間などは妙楽寺のホームページに記載されています)。
バスは30分ほどで妙楽寺に到着し、バスを降りて少し歩くと本堂に向かう石段があり、そこを登ると本堂が見えました。
境内には護摩の申し込みやお守りを販売しているテントなどがあり、多くの人で賑わっています。本堂内に入ろうと歩を進めていると、吉田さらささんのツアーでいつもご一緒になるご夫妻とばったりお会いしました。やはり、このような御開帳イベントでは仏像好きの知人に会う確率が高いですね。
ご挨拶を終えて、堂内で、大日如来像を拝観。丈六の立派な像です。お顔を見ると、平安時代後期の定朝様式であることが分かります。しかし、全体的に力強さを感じる、東国武士が好んだであろう仏像でした。
大日如来像といえば、忍者のような智拳印をしている金剛界大日如来像のほうをよく見かけますが、こちらは定印をしている胎蔵界の大日如来像です。
脇侍は不動明王、毘沙門天です。不動明王像は頭が少し大きく、地方仏っぽさを感じました。
大日、不動、毘沙門の三尊形式だったのかそうでなかったのかが気になるところですが、私個人の意見では、そうでなかったと思います。
この日は内陣まで入れますので、内陣に入りました。内陣で近くで拝観していると、大日如来像の耳に髪の毛がかかっているのに気づきました。また毘沙門天像は関東地方によくある鉈堀りの仏像ですが、近くで拝観するとそれがよく分かりました。
仏像を拝観したり、民俗資料館の方の解説を聞いていると11時30分の護摩法要の時間となりましたので、護摩に参加。護摩では観音経、般若心経を読経し、不動真言を唱えました。
般若心経や不動真言を唱えながら大日如来像を見ていると、師(大日如来)が弟子に対して、自身が教えたことをきちんと理解できているか確認しているように感じました。
また、本堂には護摩用の空調などないので、大日如来像が護摩の煙でうっすら覆われ、大日如来像は造られた時から現在まで、ずっと護摩の煙をあびているのだろうなと感じました。
護摩が終了した後、境内にある日吉神社を拝観したり、接待の甘酒を頂いたり、民俗資料館の方の説明を聞いたり、三尊を拝観したりしながら、シャトルバスの出発時間1時半まで過ごし、バスに乗って、妙楽寺を後にしました。
・御開帳の日はとても混雑する。
・御開帳の日以外でも(内陣には入れないが)格子越しで拝観できる。
以上の理由から、「御開帳日に訪れることをお勧めしない」と言う人もいます。しかし、私はその意見には反対です。
御開帳の日に訪れるメリットは色々ありますが、
・大日如来像が多くの人々から愛されていることが実感できる。
この理由だけでも訪れる価値があると思います。

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