第三章の玄奘三蔵と慈恩大師では、まず玄奘三蔵坐像が展示されていました。鎌倉時代に造られたので、鎌倉時代の仏像らしいリアリズムを感じました。
玄奘三蔵は西遊記で有名ですが、現在広く唱えられている般若心経を漢訳したことでも知られています。三蔵法師のような優れた人物がいらっしゃったから、今の仏教があるのだと思います。
国宝の慈恩大師像は大きな軸に書かれた画像で、その画を見ていると慈御大師と対面しているようでした。またその像を参考にして作った慈恩大師坐像もあり、軸の画像そっくりで立派でした。
国宝吉祥天像は薬師寺を以前訪れた時に拝観していなかったので今回の展示を楽しみにしていました。私は吉祥天像はかなり大きな画像だと想像していましたが、予想よりも小さな像でした。奈良時代に作成されたものですが、色などきれいに残っており、国宝にふさわしいと思いました。
第二会場を出るとグッズ売り場がありました。そこには日光、月光菩薩がプリントされたTシャツなど、よそではけっして買えないと思われるユニークなTシャツが売っていました。見ている人は多かったですが、買っている人はいなかったような・・・
今まで二度ほど薬師寺を訪れていますが、私の中では薬師寺はそれほど強く印象に残るお寺ではありませんでした。しかし今回の展示会の後、薬師寺を訪れると今まで訪れた時とは全然違う印象を持つと思います。自分の成長を実感できるのもお寺めぐりにおける楽しみの一つではないでしょうか。
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