下の画像にもある後醍醐天皇御像は、右手に五鈷杵、左手に五鈷鈴を持っているのが印象的です。天皇を描いた図で、五鈷杵などの仏具を持っている画は他にあるのでしょうか。
空也上人像はお寺の案内には
晩年の老いや苦行相が入るが、眼光は鋭く、信念を持ち、歩み続ける表情をよくとらえている。
と書かれています。
また、前回訪れた時に感じたこととして、私は
館内の光の加減で右側下からお顔を仰ぎ見ると目が光って見え、まるで目に涙を浮かべているように見えました。その姿は、南無阿弥陀仏と唱えた口から六体の阿弥陀如来が現れたのを目撃し、そのことに対して、歓喜の涙を浮かべているようでした。
と書いています。
今回は、左から見た顔と右から見た顔の印象が異なるように感じました。まず向かって左側からお顔を見ると、唱えた口から六体の阿弥陀如来が現れたのを目撃し、驚いているように感じました。そして、今度は向かって右側からお顔を見ると、阿弥陀如来を実感したその表情は笑っているように感じられました。

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