月刊致知12月号に興南高校野球部監督の我喜屋さんと東福岡高校ラグビー部監督の谷崎さんの対談「日本一への道標」が掲載されていました。

 ハンディや逆境というのは、知恵を絞れば順境に変わるんです。逃げるからいつまで経っても逆境であって、味方にすればこれ以上の宝もない、だから生徒にも
「逆境と友達になれ。そうすれば最後には宝物になる。おまえたちはその宝物をいとも簡単に捨てて、逃げまくっているよ」
と毎日のように言い聞かせました。

 選手には「我利我利(がりがり)君」じゃダメだ。「利他無私(りたむし)君」にならないと、とよく話すんです。他人の利益のために私欲をなくして行動する。そのためにはチームへ貢献することがいかに大事かという価値観を持たせることですね。

 私は指導のモットーに「魂(こん)、知(ち)、和(わ)」というものを掲げているんですが、一念岩をも通すと言われるように、何事もやっぱり気持ちが中に入らなきゃダメなんです。そういう「魂」ですよね。
「知」とは、たくさんの知識を得ること。でないとよい情報は入ってこないし、それを選り分ける力も持てない。
そして人間は一人では何もできませんから「和」の心を持って仲間の協力や信頼を得ることが不可欠だと思うんです。

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我利我利君、利他無私君、魂・知・和はおもしろい表現ですね。このような表現で言葉を聞くと記憶に深く刻まれますので、非常に大切だと思います。
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