近江鉄道貴生川駅で「正明寺御本尊御開帳記念1dayパス」(値段1500円)を購入しました。乗車した電車はゆるキャラ電車「いしだみつにゃん&しまさこにゃん号」で、座席等にゆるキャラが描かれていました。

日野駅で下車し、そこからバスに乗りました。11時23分発のバスで横町バス停には11時28分に到着します。帰りは横町バス停13時7分発のバスに乗り、バス停から正明寺までは徒歩15分とありますので、お寺では1時間弱過ごすことになります。ご開帳される仏像三体の拝観だけで1時間は少し長いかなと思いながら、横町バス停から歩きました。この日は天気が良かったので、歩いていてとても心地良かったです。
お寺に到着し、山門をくぐると結縁綱が山門近くまでのびていました。この時点で良いお寺だなと感じました。拝観受付があり、そこで案内などを頂いて、本堂に入りました。
厨子の中に千手観音像、向かって右に不動明王像、左に毘沙門天像が祀られていました。まずは着座してお参りし、近くによると宝珠があり、「宝珠をさわる事で観音様との結縁が結ばれます」と書かれていましたので、宝珠をさわり、観音様と結縁しました。
そして厨子の前まで行き、三像を拝観。千手観音像は本当にきれいな観音様で、見本となるような像だと思いました。
一通り拝観が終了して椅子に座って遠くから観音様を拝観していると御住職がお堂に来られ、お勤めが始まりました。般若心経を一緒に唱え、最後には、大般若経(?)の教本を体に当てて、お祈りをしてくれました。
お勤めの後、御住職からお寺の説明がありました。近江で48建てられた聖徳太子ゆかりのお寺だったそうで、その後、天台宗となり、98の子院があったそうです。戦国時代に焼失しますが、江戸時代、後水尾天皇から木材やお金を拝領し、再建され、その時に黄檗宗になったそうです。お堂に掲げられている正明寺と書かれた額は後水尾天皇の筆だそうです。
千手観音像は鎌倉後期の作で、運慶晩年の作とも言われているそうです。「三十三年に一度の御本尊御開帳」と書かれていますが、三十三年前は御開帳していなかっただろうとのこと。檀家のお年寄りの方も今回初めて拝観したと言っているそうです。千手観音像は手などが無くなっていることが多いですが、長年秘仏だったので、痛みがないそうです。
拝観時間は余裕があると思っていましたが、御住職のお勤め、説明があり、全然余裕が無くなったのは嬉しい誤算でした。本堂を出た後、禅堂で大日如来像、達磨大師像、聖徳太子像を拝観し(こちらの大日如来像も良い像でした。正明寺を訪れる方は禅堂に立ち寄ることをお忘れなく)、急ぎ足でバス停に向かいました。

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