次の日(11/13)は京都のお寺を散策しましたが、その記事を書く前に14日のお寺めぐりについて書きます。

三日目はどこのお寺を巡るか決めていませんでしたが、奈良大和路秘宝・秘仏特別開帳の秋期版を見ていると、浄瑠璃寺の薬師如来坐像が14日まで特別公開と書かれていましたので、浄瑠璃寺に行こうと思いました。

実は浄瑠璃寺は今まで訪れたことがありませんでした。何度か訪れようかと思ったことはあるのですが、バスの時間が合わなかったり、御開帳の時期ではなかったりして、未だに未訪問です。

「浄瑠璃寺に行くバスはあまり本数がなかったはず」と思って、ネットで調べましたが、予想よりもありました。以前はもっと少なかったと思いましたが、いつの間にか、増えたのでしょうか。それとも以前と変わらないのでしょうか。

当日、浄瑠璃寺行きのバス停に行くと長い列が。しかし、全員乗ることが出来、浄瑠璃寺へ。乗ったバスは急行でしたので、あまり止まることなく、お寺に到着しました。

降りた場所は空気が市内とは違い、またのどかな風景でとても気持ちの良い場所でした。歩を進め、山門をくぐり、境内へ。目の前に浄土池が広がり、本堂と三重塔もあります。また、紅葉もとても綺麗に感じました。

頂いたパンフレットによると、
 この寺ではまず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝である
と書かれていましたが、そのようなこととは知らず、訪れた時はまっすぐに本堂に行き、堂内の拝観をしてしまいました。今回は本堂内に薬師如来像が安置されているので、まっすぐ本堂に向かっても間違いではなかったのではと思っています。

堂内では、まず厨子の中に薬師如来坐像が祀られ、その前に二天(持国天、増長天)が安置されていました。薬師像は白毫が大きく、また衣が朱色なのが特徴的でした。今年、たくさんの薬師如来様に会えて、本当に有難いです。

そして、九体の阿弥陀如来像。印相は同じですが、顔の表情などはそれぞれ異なっていました。四体の阿弥陀如来像のお隣には、厨子に入った吉祥天像が祀られていました。

美しいことで有名な浄瑠璃寺の吉祥天像ですが、本当に美しい像でした。お参りした後、離れた場所から拝観し、しばらくそこから離れることができませんでした。

そして、ご本尊。浄瑠璃寺の九体の阿弥陀如来像は全部同じ印相かとおもっていましたが、ご本尊は来迎印で、その他は定印でした。ご本尊は千体光背の素晴らしい仏様で、まさに平安仏と感じます。
最初は立ってお参りしたのですが、「座ってお参りしましょう」と書かれてあったので、着座し、お顔を見上げながら、お参りしました。やはり、着座して見上げたほうが何倍も素敵に見えます。

本尊の向かって右隣に地蔵菩薩、残り四体の阿弥陀如来像にお参りし、最後に不動三尊像にお参りしました。不動明王も素敵ですが、コンガラ、制多迦の二体が良かったです。

本堂の拝観が終了すると、バスの時間まで池の周りをぐるぐると回って、紅葉の風景を楽しみました。浄瑠璃寺は初めて訪れましたが、とても良い印象のお寺でした。次は新緑の春に訪れようと思います。




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