まずは五重塔からです。以前一度五重塔を拝観していますが、その時はそれなりに待ちましたが、今回は訪れた時間が遅かった為か待ち時間なしで拝観することができました。
入ると阿弥陀三尊がいらっしゃり、弥勒三尊、薬師三尊、釈迦三尊の順番で拝観しました。阿弥陀如来が西、弥勒如来が北、薬師如来が東、釈迦如来が南だそうです。曼荼羅では北に釈迦如来なのでなぜ釈迦如来が南なのだろうと思いましたが、顕教と密教の違いですね。
次は東金堂へ。十二神将像が祀られていたので確認するとこちらにも矢を確認しているポーズをとった像がいらっしゃいました。やはり、人気のあるポーズです。
薬師如来像など祀られている仏様にお参りしながら、歩をゆっくりと進めます。いつもは正面、つまり表側しか拝観できませんが、今回は後堂、裏側にも行くことが出来ます。東金堂は何度も拝観していますが、裏側まで行くのは初めてです。
裏側に回り、仏像のほうを見るといつもとは見え方が違うので、興味深く拝観しました。今回、なぜ裏側に入れるか。それは裏側に今回のメインである正了知大将が祀られているからです。
正了知大将という仏様については知りませんでしたが、案内の方によると、毘沙門天の弟だそうです。毘沙門天には妻として吉祥天、子として善膩師童子がいるのは知っていましたが、弟までいるとは思ってもいませんでした。たくさん身内がいるのが毘沙門天の魅力の一つのような気がします。
今までは国宝館に秘仏として祀られていましたが、今回、50年ぶりに東金堂で祀られているとのことです。像はもちろん素晴らしいですが、正了知大将という仏様にお会いできたことが嬉しかったです。

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