普明寺大日堂の記事は書きましたが、東京文化財ウィークに巡ったその他の寺社のことについて書きたいと思います。

・上染谷不動堂
境内に入ってすぐの場所に小さなお堂があり、そこに約50センチの銅造の阿弥陀如来立像が祀られていました。脇侍や光背はありませんが、左手の刀印から善光寺式阿弥陀如来像だということが分かります。銅造ということで、善光寺式阿弥陀像はほとんどが銅造なのだろうと思いました。また、新田義貞の念持仏だったという歴史好きには興味深い像でもあります。

境内のテントには何人もの地元の方がおり、地域の方々に愛されている阿弥陀如来さまだと感じました。

・大國魂神社
京王線府中駅で下車すると、なにやらパレードをしていました。古代の服を着た人達やゆるキャラもおり、しばらくパレードを見ていました。



そして大國魂神社に行くと、境内は七五三のお参りの方々で大変混雑していました。拝殿でお参りした後、宝物館に行きました。入館料200円を払い中に入ると、一階にはお神輿がずらりと並んでいました。中央に大國魂神社と書かれた神輿があり、左右の神輿には
 一之宮 小野大神
 二之宮 小河大神
 三之宮 氷川大神
 四之宮 秩父大神
 五之宮 金佐奈大神
 六之宮 杉山大神
とありました。

二階に上がると六体の仏像(如来像:3体、菩薩像:1体、天部像:1体)があり、六所明神の本地仏と書かれていましたので、上述の一から六之宮の本地仏と考えられていた仏像だと思います。

運慶作と書かれている狛犬もありました。当然、運慶作ではないと思いますが、この像が運慶作と考えられていたという歴史に興味があります。また、全国で運慶作と言われている狛犬はどのくらいあるのでしょうか。奈良の談山神社にはありました。

・善明寺
大國魂神社のほど近くにある善明寺には鉄造の阿弥陀如来像が祀られています。訪れるまで鉄造という情報しかなかったので、上染谷不動堂に祀られていた銅造の阿弥陀如来像と同じぐらいの大きさを想像していたのですが、それよりもはるかに大きな178センチの像で驚きました。

残念だったのは近くで拝観することが出来なかったことです。大きな像なので遠くからもそれなりに分かりますが、やはり、これだけ立派な仏像は近くで拝観したいものだと思いました。

また、像を拝観していると、後ろから聞き覚えるある声が。振り返るとWさんご一行でした。当日、巡ることは知っていましたが、私より早い時間に訪れていると思っていたので、ビックリしました。
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