長野県南安曇郡に韓国仏教在日総本山である金剛寺があるのを知っていますか。今回の仏像ツアーでは、宿坊に詳しい吉田さんや宿坊研究会の堀内さんでさえ知らなかった金剛寺に宿泊しました。

我々を乗せたバスはすっかり暗くなった道を通り、無事に金剛寺に到着しました。到着すると早速、部屋に案内されました。韓国仏教のお寺ということで、部屋はオンドルかと思いましたが、日本式の畳の部屋でした。

部屋は日本式でしたが、夕食は韓国式精進料理で、キムチ鍋がメインでした。私は辛いものが苦手ですが、おいしく頂きました。



翌日は朝のお勤めに参加。前日、五時半から開始と聞いていましたが、本堂に行くと既にお勤めが始まっていました。最初から参加できなかったのは残念でしたが、それでも、韓国式の般若心経を聞くことができ、有意義でした。

本堂には中央に釈迦如来、向かって右に阿弥陀如来、左に観音菩薩が祀られ、更にその左右に地蔵菩薩と不動明王が祀られていました。釈迦、阿弥陀、観音像は金ピカの仏像で、日本以外のお寺では仏像は金ピカの状態に保つのだなと思いました。


本堂その1


本堂その2

また三尊像には光背がなく、代わりに壁に仏画が掲げられていました。堀内さんによるとこれは韓国を訪れた時に見たものと同じだそうなので、韓国寺院の特徴かもしれませんね。地蔵菩薩と不動明王の後ろにも仏画が掲げられていましたが、地蔵菩薩の後ろの仏画は地蔵菩薩が描かれていましたが、不動明王の後ろの仏画は不動明王とは別の仏様が描かれていました。どなたなのか尋ねようと思いましたが、聞きそびれました。

境内には本堂以外に三聖閣というお堂もあり、その隣に龍王神像が祀られていました。また、立派な梵鐘(朝鮮鐘)もありました。

今回の仏像ツアーにおける楽しみの一つが韓国仏教のお寺の宿坊に泊まることでしたが、良い体験となりました(お寺の方と日本のお寺と韓国のお寺の違いなどについて話をしたかったですが)。韓国仏教のお寺ですが、日本人も自由に泊まれますので、是非、訪れて見て下さい。ネットにもあまり情報がないので、以下に住所を書いておきます。
〒399-83 長野県南安曇郡穂高町大字有明7552-9
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