横浜市金沢区にある金沢文庫では、いつも興味深い展示を行っています。現在も特別展「仏像のみかた」ということで、奥州・平泉の中尊寺金色堂に安置される仏像と近い様式である横須賀・大善寺の伝毘沙門天立像が特別公開されています。この像は、源頼朝が奥州藤原氏による平泉の仏教文化を移入して鎌倉に諸寺院を建立したことが示す、鎌倉地方で初めて発見された仏像です。

そのような金沢文庫で来年の一月から特別展「運慶」が開催されます。そこには、円成寺の大日如来像が展示されるそうです。運家作の大日如来像は円成寺では多宝塔の中に安置されており、ガラス戸越しに正面の姿しか見ることができませんが、展示では是非、360度から拝観できるようにして欲しいです。

今からとても楽しみな展示です。

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