境内に入ると早速、切支丹遺跡博物館の拝観です。ブザーを押して、拝観したい旨を伝え、中に入りました。ちなみに入場料100円が必要です。入ってすぐの部屋にキリシタン関係の資料が展示されています。
展示では、切支丹不動が印象に残りました。不動明王の体が梵字を用いてが描かれているのですが、その中にジーザス(Jesus)のJとSの字が埋め込まれており、信者はそれを拝んでいたそうです。
また、円空仏である観音像も祀られていました。やはり、名古屋、東海地方といえば、円空仏です。
あと資料に、
切支丹灯籠には地蔵が彫られていることがあります。じーぞーす(地蔵)という言葉の中に、ゼウスの名を隠したのでした。
という内容が印象に残りました。
本堂内もお参りできるので次はそちらに行きました。本尊は阿弥陀定印をした立派な阿弥陀如来坐像でした。座ってゆっくり対面したい像であり、お会いできてよかったと思いました。
微笑阿弥陀如来像と書かれた阿弥陀如来像も祀られていました。五臓の阿弥陀とも呼ばれ、これは像内に五臓を模したものが実際にあるからです。また、歯吹の阿弥陀とも呼ばれ、歯が見えるそうですが、あまり阿弥陀像のお顔を覗き込むのもどうかと思いましたので、それほど確認しませんでした。
その隣に清凉寺式釈迦如来像が安置されていました。しかし、頭が螺髪で、清凉寺式釈迦としては少し不完全でした。仏師が間違えた等、どうしてこのようになったのか、色々と想像してしまいます。
資料館を出て、境内を歩くと釈迦苦行像堂があり、中に立膝をついた釈迦苦行像が祀られていました。善光寺阿弥陀堂もあり、善光寺式阿弥陀像以外に色々な仏像が祀られていました。そして、観音堂には中央に観音像が祀られており、よく見ると清水寺式観音像で、感動しました。境内にあるお堂はDVDで紹介されていなかったので、DVDを見るだけではなく、やはり、実際にお寺を訪れるべきであると思いました。

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