7月9,10日は浅草寺護国寺の四万六千日詣での御縁日です。この日に参拝すれば、四万六千日(約126年)参拝したことに等しいご利益が頂けるとされる日です。四万六千という数字は一説によると一升の白米の粒の数が四万六千粒であり、これを人間の一生に合わせたものといわれています。

四万六千日に限って、雷除守札が授与されます。昔、葛飾で落雷があり、赤とうもろこしを吊していた家だけが被害を受けなかったので、江戸時代から明治初期まで、赤とうもろこしが雷除けとして売られていました。しかしある年、赤とうもろこしが不作になり、代わりにお札をという声が上がり、竹串にはさんだ三角形の雷除守札が授けられ、今日まで続いています。

また、境内でほおずき市が立つのも四万六千日に名物の一つです。

お寺めぐりを本格的に始めてから、四万六千日の御縁日に浅草寺と護国寺を訪れたいと思っていましたが、今までなかなか機会に恵まれず、訪れたことがありませんでした。しかし、今年、無事に訪れることができました。

地下鉄浅草駅から地上に出るとさすがにたくさんの人がいます。でも混んでて身動きできない状態ではありません。仲見世は通らず、別の道を歩いて宝蔵門まで来るとほおずきが売られていました。雑誌などの写真で見るように売り子の人が手にほおずきを持って売っています。でも、ほおずきを見る前にまずは観音様へのお参りです。

本堂もたくさんの人がいましたが、観音様にお参りができました。四万六千日に浅草寺の観音様にお参りできたことが単純に嬉しかったです。そして、雷除守札を購入しました。浅草寺誌に
 われわれの心は安らかに晴れているかと思うと、いつ突然に雷雲がたちこめ理性を失うか分かりません。その時、この雷除守札を通して、観音様を念じましょう。
の旨が書かれていました。

次に納経所に行くと御朱印を頂く方が結構並んでいます。この日の御朱印には、「四万六千日」の印が特別に入るので、私を含めて、御朱印を頂きたい人が多かったのだと思います。そして、ほおずきを見て、浅草寺を後にしました。

浅草寺の次は護国寺です。護国寺では四万六千日に御本尊の如意輪観音像が開扉されます。早速本堂に行き、堂外から中を見ると遠くに御本尊が見えます。お堂の中に入り、より身近に拝観しました。如意輪観音像を拝観していると、我々衆生の話を優しく聞いているような気がしました。護国寺の如意輪観音様は座ってゆっくり語り合いたい仏様ですね。

護国寺でありがたいのは、仏教の生活などの様々な雑誌を頂けることです。今回頂いた中で印象に残った文章はブログで紹介したいと思います。

浅草寺と護国寺は東京にあって本当に良かったと思える素晴らしいお寺ですので、四万六千日以外にもなるべく訪れたいです。
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