うーめんは初めて食べましたが、とてもおいしかったです。素敵な仏像との出会いがこのツアーの目的ですが、やはり、その土地のおいしい食事も旅の楽しみの一つですね。また売店を覗くとブルーベリーうーめんなど色々な種類が売られており、それらを見るのも楽しかったです。

食事を終えた後、またバスに乗り、しばらくすると高蔵寺に到着しました。高蔵寺の阿弥陀堂に向かう石段の脇には2本の御神木が門のように立っており、御神木の間から見える阿弥陀堂の景色は素晴らしかったです。

添乗員の方がお寺の人を呼びに行っている間に自動案内を聞いていましたが、
・西を向いて拝むことができるように東を向いている。
・東北地方で最大の阿弥陀仏である。
などが印象に残りました。
お寺の方が到着し、お堂を開けていただいたので、入堂しました。阿弥陀堂は1177年に建立されたもので、平安時代の建造物は現在全国で26しか残っておらず、阿弥陀堂では高蔵寺の他に宇治の平等院、大原の三千院など七ヵ所だけで、東北地方では平泉の中尊寺金色堂、福島県の願成寺阿弥陀堂とともに現存する数少ない貴重な文化遺産だそうです。平安時代に造られたお堂に座っていると考えると本当に貴重な経験ですね。
お堂の中には中央に大きな阿弥陀如来坐像が祀られていました。阿弥陀堂と同じ頃に造られたと考えられているそうで、藤原秀衡とその妻が造らせたと伝えられているそうです。像高は約2.7メートル、蓮華座から光背までの高さですと約5.2メートルで、お顔はいわゆる素朴な地方仏ではなく、力強いお顔をされていました。
いわゆる来迎の阿弥陀如来像で、来迎時に雲の中から現れた姿を表現しており、左手に御霊を乗せるのだそうです。
お堂の左側には顔がなくどの仏様か分からなくなっている仏像が安置されていました。阿弥陀堂は平安時代末期に造られましたが、高蔵寺自体はそれ以前からありましたので、その頃の仏像ではないかと話されていました。
お堂の右側には破損した素木の阿弥陀如来坐像が安置されていました。お腹の部分に大きな穴があいており、そのため、中が空洞になっていることが良く分かります。また、本尊もこちらの阿弥陀像も寄木造りですが、本尊は寄木であることが素人目には分かりません。しかし、こちらは破損しているため、寄木であることが良く分かりました。
最後に案内には書かれていないがお堂に盗みに入ろうとして阿弥陀様に見つかった鬼の足跡があると話してくれました。私は会津の鳥追観音の隠れ三猿のように見つけるのは難しいと思い、それを探そうとはせずに仏像を拝観していましたが、ツアーに同行していた宿坊研究会代表のHさんが足跡を簡単に見つけました。
早速その場所にいって足跡を見るとHさんの足のサイズと鬼の足跡のサイズがそっくりで、思わず笑ってしまいました。

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