月刊致知6月号の特集は「知識・見識・胆識」です。

知識、見識、胆識の意味、違いは何でしょうか。以下のように述べられています。

 知識は大事である。人生形成の土台となるからだ。だが、知識はたいてい雑識程度に終わる。雑識は人格を統一する力にはならない。その知識がいろいろな体験を積み、人生的修行を重ねることで、見識になっていく。

 見識は物事を判断する基準になる。判断したものを実行する。その勇気、度胸。これが胆識である。いかに知識、見識があっても実行しなければ、実生活も事業も立派にはできない。胆識を養うことは不可欠な要素である。

また、医師の佐野公俊さんは、知識、見識、胆識を次のように述べています。

 「知識」とは、いままで誰かが成し遂げたことを、自分も勉強して覚えて得たもののこと。
 「見識」とは、それを実際に使ってみるとどういう結果になるかという、自らの経験を伴ったもの。
 その中でたとえ修羅場になったとしても、そこでグッと肝っ玉を据えて、それをどう乗り越えていけばいいかを考えている。そういう侍魂のようなものがすなわち「胆識」というものではないでしょうか。

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多くの人は知識、見識に関しては分かると思います。
「知識」は、本などを読んだり、人から教えてもらって学んだもの。
「見識」は、学んだ知識を自分なりに消化して、自分のものにしたもの。
しかし、胆識は、その言葉を聞いても意味が分からない人が私を含めて多いと思います。
見識により、優れた判断力を得たとしても、周囲の視線などが気になり、実行できないことが多々あります。それを乗り越え、実行に導くのが胆識であると思います。
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