その1で蛸薬師堂を拝観した後、すぐ近くにある寅薬師(西光寺)を訪れました。こちらも狭い参道を奥に入りましたが、建物がお堂という感じがしません。ブザーを押してお寺の方を呼べるようになっていたので、ブザーを押し、御朱印のお願いをすると共にお堂の中でお参りさせて欲しいとお願いすると、快くお堂に上げてくれました。

お堂の中央には浄土宗のお寺らしく阿弥陀三尊像が祀られており、左壇に寅薬師像が祀られていました。こちらの薬師如来像は弘法大師の作で、完成した日が寅の日・寅の刻であったことから寅薬師と呼ばれています。薬師像以外にも日光、月光菩薩像、十二神将像などが祀られており、とても近くで拝観&お参りができました。

この日は暑かったのでお茶を頂き、お寺の方と少し話をしました。「横浜にある薬師如来霊場では、寅歳に御開帳をしている」と話してもご存じなかったので、やはり京都では寅歳に薬師如来像を開帳するという習慣はないと考えて良いと思います。

こちらの薬師如来像は「京都十二薬師霊場」第十一番、「京都名薬師十一薬師」の一つだそうで、頂いた案内に名薬師の薬師如来が書かれていましたので、できるだけ訪れようと思います。

また安置されている像の中に「腹帯地蔵」と呼ばれるお地蔵さんがおられ、「京都名地蔵二十一地蔵」の一つだそうです。

寅薬師ではお寺の方が丁寧に応対して下さり、とても有り難かったです。京都滞在時に近くを訪れた場合には、立ち寄ろうと思います。
カテゴリ
タグ