善峯寺を訪れた時に寺宝館に行きました。私が寺宝館に入ると丁度出て行くグループがおり、その中の方が「涅槃図で薬袋が…」と言っているのが聞こえ、「いや、あれは薬袋ではなく…」と思ったのですが、その次の「(涅槃図で薬袋が)掛かっている木は枯れていない」という言葉が耳に残りました。

「薬袋が掛かっている木は枯れていない」という説は今まで聞いたことがなかったので、早速、寺宝館に展示されている涅槃図を確認すると確かに薬袋が掛かっている木は枯れていません。

翌々日、竹生島にある宝厳寺の宝物殿をめぐっていると涅槃図がありました。早速、薬袋の掛かっている木を確認しましたが枯れていませんでした。「薬袋が掛かっている木は枯れていない説は正しいのか」とその時、思いました。

その翌日、石馬寺に行きました。本堂に涅槃図が掲げられており、それを拝観すると薬袋が掛かっている木は枯れていました。薬袋が掛かっている木は枯れていない説は正しくないことが判明しました。以上、お寺めぐり時の小話でした。
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