大将軍神社の方徳殿には八十体の大将軍神像が立体星曼荼羅樣に安置されています。以前から大将軍という名前が気になって訪れてみたいと思っていましたが、神像が5月1日から5日まで春季特別公開されていますので、5月5日に訪れました。

鳥居をくぐって境内に入り、まずは本殿でお参りをしました。そして、方徳殿に行くと「拝観の受付は社務所でお願いします」の張り紙がありましたので、社務所で拝観した旨を伝え、拝観料500円を払い、案内を頂いて、再び方徳殿に行きました。

方徳殿に入ると一階が大将軍神像八十躯に依る立体星曼荼羅の世界でした。それほど大きくない室内に八十体の大将軍像が整然と並んでいるのは圧巻です。

案内によると八十体のうち、武装像が五十体、束帯像が二十九体、童子像が一体だそうです。武装半跏像は妙見菩薩像と全く同じ、束帯像は星曼荼羅に描かれている北斗七星像と同一だそうです。大将軍とは方位のことを司る星神(中国の古天文学では天大将軍)のことですので、そのような像になるのも納得できます。

一体だけ童子像があるので、どれが童子像が探しましたが、分かりました。皆さんも訪れた時は童子像を探して下さい。

神像の多くは大将軍信仰が最高潮に達した平安中期から鎌倉時代にかけてのものがほとんどだそうで、像を見ているとその頃の信仰というのは凄いものだったということが伝わってきます。

立体曼荼羅と言えば、多くの人は東寺の立体曼荼羅を思い浮かべるでしょうが、大将軍神社にも素晴らしい立体曼荼羅があることをお忘れなく。
拝観は五月と十一月の一日から五日までで、それ以外は要予約です。


本殿の前にある星のマークが良いですね。


武装像。左手はピースサインのように見えますが、刀印です。
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