訪問日:平成22年5月2日
子どもの国線「恩田駅」で下車しました。恩田薬師堂は駅から近く、駅のホームからも見ることができます。

開帳塔婆に触れ、お堂に上がると立派な仏像が安置されているのが目に入りました。一番左と右には十二神将が六体ずつ祀られていました。十二神将像は小さな像である場合が多いですが、こちらは像高が80センチほどあり、とても立派でした。

そして、中央には薬師三尊像。薬師如来立像は、如来らしいとても穏やかなお顔をされており、着座して、じっくり語り合いたい仏様でした。

案内によると「1103年に円勢・長円が造立の仁和寺薬師如来坐像などに近く、平安時代後期と考えるのが妥当である」と横浜市教育委員会文化財課から調査報告があったそうです。

お堂におられた方に質問すると熱心に答えて頂き、恩田薬師堂が本当に好きなんだと感じました。

境内には横浜市から名木古木の指定を受けたムクロジの木があり、果実は石けんとして利用したり、羽子板の羽のおもりとして使うことができるなど、色々教えてもらいました。

仏像に関しては、野津田薬師堂と恩田薬師堂の像が武相薬師霊場の中では一番良いと思います。


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