私たちは徳のある人間になりたいと願います。そのための近道は徳のある人に近づくことです。尊敬する友、良き師を見つけて、その人とベタベタくっついてまわるくらいに親しく接することです。そうすると、自ずと感化されて徳が高まってきます。
徳が高まってくると「運の川」に至る道が見えてきます。一度「運の川」の流れに乗ると「ああしよう、こうしよう」と思わなくても、その人が天命を悟り、それを果たすのにふさわしい環境が自然と整えられます。
「運の川」の一方で、恐ろしい「欲の川」があることも知っておいたほうがよいでしょう。欲で人を縛ったり貶めようとすると、この「欲の川」に落ち込んでしまいます。一度流されると、ついには非難と批判の中で重い病になるという悲運が待ち受けているのです。
それでは生まれてきた価値がありません。神は限られた寿命の中で人生の意味を悟り使命を果たすために、いまのこと環境を与えてくれています。かけがえのない人生です。欲を離れて徳のレンガを積み、「運の川」に乗って生きることの素晴らしさを味わってほしいと私は願ってやみません。
***
徳のある人が身近にいるという人はあまりいないと思います。そういう人は月刊致知などの致知出版の本で徳のある人の話を読み、徳を高めることができます。
「近くに徳のある人がいない」とぼやき、何もしないと「運の川」に至ることはなく、「欲の川」に落ちる可能性があります。
徳を高める方法は一つではありません。今の自分が置かれている状況で最善な方法を見つけましょう。
カテゴリ
タグ