・人間は迷いがあるから悟りがあるのです。逆に言えば、迷わない人に悟りはありません。
・どんなに正しいと思って実行しても、間違っていたと気づくことがしばしばあります。孔子は、そうした過ちを絶対悪とはしていません。気がついたら改めればよい。むしろ、過ちと知りながらこれを改めないことを本当の過ちであると説いています。
・老朽、老醜という言葉が示すように、老いというのは一般に否定的に見られがちです。しかし、こうした言葉とは反対に、老熟、老鍛といった非常に魅力的な言葉もあります。年を重ねるたびに人間が成熟し、練れていく。そういう生き方を目指していきたいと思うのです。
果物は完熟して本当のうま味が出ます。私たちもこの世に生をうけたからには、自分の持ち味を十分に発揮し、息を引き取る時が最も円熟した時、完成された時でありたいものです。
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