訪問日:平成22年4月18日
いよいよ最後のお寺です。綱島駅から東横線に乗り、大倉山駅に移動しました。そこから歩いて行きましたが、道順はお寺で配っている参拝地図を参考にした方がいいです。私は地図を見なかったので、大倉山公園の中を通り、違うところに行ってしまいました。

でも、この日は天気が良かったので、自然が一杯の大倉山公園を歩くのはとても気持ちが良かったです。また、龍松院という別のお寺に出てしまいましたが、小机城主笠原康勝が北条早雲より拝領した文殊菩薩を祀るお堂がありました。こんなお寺があるなんて知りませんでした。横浜のお寺もまだまだ深いです。

元来た道を戻っていると赤いのぼり旗が見えましたので、それを頼りに歩くと無事に大乗寺に到着しました。
山門から境内を見ると本堂の前に開帳塔婆が立っていました。開帳塔婆に触れ、結縁綱に触れながらお堂に向かっていると、張り紙に
「縁の綱を伝いながら参拝して下さい」
と書かれていました。旧小机領観音めぐりで訪れた王禅寺での体験がありますので、私は最初から綱を伝いながら参拝していました。





お堂に上がると中央に二体の如来像があり、手前の像に結縁綱がつながっていました。ということは手前が薬師如来様です。後でお寺の方に聞くと後ろは御本尊の釈迦如来像だそうです。大乗寺は曹洞宗のお寺ですので、御本尊は釈迦如来像ですね。

お参りが終わった後、御朱印を頂きました。やはり、満願は嬉しいものです。
その後、お堂で徳川家光の朱印状を拝観しました。家光の朱印状があるということは、江戸時代の大乗寺が大寺院だったことを意味していると思います。

また、4月8日の花まつりは過ぎていましたが、誕生仏がまだ安置されていましたので、甘茶を濯ぎました。

公共機関を使って実質二日間で十二寺をめぐり、都筑橘樹十二薬師霊場を満願しました。お寺めぐりと言えば、京都、奈良などにある大寺院をめぐることを思い浮かべる人が多いですが、地元の小さなお寺にも素晴らしい仏様がいらっしゃり、それを守る素晴らしい人たちがいることを再認識しました。
「求めているものは遠いところにあるだけではなく、気づかないだけですぐ近くにもある」、そう思います。
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