五番札所の近くにあるバス停「勝田」に戻り、そこから綱島駅行きのバスに乗りました。綱島駅の近くまで来ると御開帳を示すのぼり旗が見えたので、駅に着いた後、旗が見えた場所辺りに行くと東照寺に着きました。
綱島駅前は人も多く、賑やかでしたが、東照寺の境内に入ると雰囲気が変わったようでした。東照寺は横浜七福神の布袋さんをまつっているので、石段の横の布袋さんの石像があり、開帳塔婆、結縁綱に触れてから、本堂に上がりました。
中央には、薬師如来、十一面観音、阿弥陀如来と大変珍しい三尊形式で薬師如来像が祀られていました。像があまり大きくない&少し距離があるので、肉眼では細かいところまでは分かりませんでした。しかし、写真が掲示されていましたのでそれを見ればよく分かりました。
三尊の脇には十二神将が祀られており、その左右に大権修理菩薩像、達磨大師像が安置されていました。大権修理菩薩という名前は聞いたことがなかったので、インターネットで調べると道元禅師と色々縁のある守護神だそうです。
お参りが終わった後、接待として、甘酒を頂きました。堂内に掲示してある案内を読むと、薬師如来の十二の大願の内、七願目が有名であると書かれていました。まだ記事を書いていませんが、武相薬師霊場の野津田薬師堂で頂いた「お薬師さんの話」に紹介されていた七願目を以下に掲載します。
・第七願(除病安楽の願)
重病におちいって、どんな医者や薬でも治すことができないような状態になってしまった者でも、私の名前を聞くことができたならば、そんな重い病気でも必ず治るようにさせよう。
こういうのを知ると、なぜ薬師如来が昔から多くの人々に信仰されているのかが分かります。
また東照寺は歴代住職に島津藩出身の者が多いので、二十六代薩摩藩主である島津斉宣が「瑠璃光明界」と書いた額が掲げられていました。こういうのを見ると歴史を感じますね。
東照寺は霊場の事務局をやっているだけあって、良いお寺でした。

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