前半は馬頭観音菩薩立像、後半は不空羂索観音菩薩立像、楊柳観音菩薩立像が紹介されました。

馬頭観音像は観音様とは思えないような怖い顔をしています。顔だけを拝観していると明王のように思えます。

一般に馬頭観音様は頭上に馬頭がありますが、こちらの像にはその馬頭がありません。大安寺のホームページによると
 かわりに胸飾りの瓔珞(装身具)と足首に蛇が巻きつき、腰には獣皮をまとっている極めて珍しい姿です。儀軌以前の古像で、馬頭観音の原初の姿とも考えられます。

とのことで、馬頭観音の初期の頃の姿だそうです。

不空羂索観音菩薩像は「慈愛に満ちた優しいお顔をしている」と番組では紹介していましたが、アップになった時、お顔に出来た木の割れ目が刀傷の様に見え、痛々しく感じました。修理などはしないのでしょうか。

楊柳観音菩薩立像は「怒っているようにも、笑っているようにも見える独特の表情をしています」とありましたが、私には怒っているような顔に感じました。

なぜこのような表情になっているかというと像が造られた当時、インドや中国でも楊柳観音の表情はこれと定まったものがなかったからだと考えられているそうです。

大安寺にはまだ訪れたことがありませんが、4月に奈良を訪れた時に訪れる予定ですので、実際に馬頭観音、不空羂索観音、楊柳観音にお会いした時に何を感じるか楽しみです。
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