「仏像大好。」の五回目の放送は長谷寺でした。長谷寺は特に好きなお寺の一つです。吉田さらささんの本「奈良 寺あそび 仏像ばなし」の中で、「江戸っ子たちは観音様に会えるのが嬉しくて、この参道を踊りながら走って行ったそうです」と書かれていましたが、私も長谷寺駅で下車すると、「もうすぐ観音様に会える」とワクワクした気持ちになります。

番組では足下からの映像を紹介していましたが、西国結縁御開帳期間に訪れた時、同じように足下まで行き、観音様の足に触れたのは良い思い出です。今年もう一度、長谷寺を訪れて、足に触れたいと思っています。

また、長谷寺式観音像の特徴として錫杖を紹介していましたが、台座も特徴的です。一般に観音像は蓮の花をかたどった台座(蓮華座)に立っていますが、テレビの映像でも確認できたように長谷観音像は、方形の台座に立っています。その理由は縁起に「金剛宝盤石上に安置された」と書かれているからです。

しかし、実際に長谷寺式観音像を拝観した時、錫杖は必ず持っていますが、台座は蓮華座である場合が多いです。台座は長谷寺式観音像の特徴として、それほど重要ではなかったのでしょうか。これから長谷寺式観音像に出会った時には是非、台座もチェックしてみて下さい。

長谷寺は観音像も素晴らしいですが、お寺全体の雰囲気が良く、たくさんの見所があるので、多くの人にお薦めのお寺です。
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