成田山だより「智光」2010年2月号に掲載されている「共に生きる力 人を生かす力」より

因とは直接の原因であり、縁は間接的な原因をいいます。これらの因と縁が複雑に関係し働きあって、その結果として、今の私たちの現象世界があります。

私たちの生活に即していえば、因は自分の意志であり、縁は自分を取り巻く環境ということができます。言い換えれば、自分の意志なくしては何事も始まりませんが、だからといって、他の力、すなわち環境が整備されなければ、何一つ成就しません。

植物の種も芽を出したいという因を持っていますが、芽を出すための水分や暖かさなどの条件が整わなければ、いつまでも種のままです。
友人や家族や地域の人々などの理解や助力があってはじめて夢が進み、また喜びも増していくのです。
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