海龍王寺の十一面観音像は長い間秘仏だったので色もよく残り、とても美しい像です。テレビで紹介された阿弥陀如来の化仏は本当に小さくて可愛かったですね。
海龍王寺で良かったのは御住職が登場したことです。御開帳期間中は本堂に御住職がおられ、テレビでもあったように参拝者と気軽に話をしてくれます。私も訪れた時、色々と質問をして、丁寧に答えてくれた良き思い出があります。
聖林寺の十一面観音像は本堂ではなく、本堂から階段を上ったところにある観音堂に安置されています。私が訪れた時は他に誰もおらず、観音堂で般若心経を唱えたり、左に寄ったり、右に寄ったりして、色々な角度から観音様を拝観しました。
今回の放送で観音像の背中が拝観できたのはテレビならではでしたね。テレビでは「やさしい」と紹介していましたが、私は菩薩行を実践しているたくましさも感じました。
また時間の都合でしょうが、本堂の地蔵菩薩座像が少ししか紹介されなかったのが残念でした。確かに聖林寺といえば国宝の十一面観音像ですが(最近購入した「奈良の寺社150を歩く」にも、“観音像を拝するためだけに赴いた”と驚くようなことが書かれていました)、本堂にも素晴らしい仏像が安置されています。特に地蔵菩薩の脇侍である掌善童子、掌悪童子が印象に残っています。
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