伊勢の神宮会館にあるレストランでは膳に添えられる箸袋に食事の作法として、本居宣長の詠んだ次の二首が記されているそうです。

「たなつもの もものきぐさも あまてらす ひのおおかみの めぐみえてこそ」
(食べ物となる植物が育つのも、天照大神の恵みがあってこそだ)

「あさよひに ものくふごとに とようけの かみのめぐみを おもへよのひと」
(朝夕に食事を頂けるのも、食物の神である豊受大神のお陰だということを思いなさいよ)

この記事を読んだ時、このような考えはキリスト教に近いなと思いました。キリスト教も食前に神様に感謝の気持ちを表すお祈りをしますね。

個人的には、
 「いただきます」とは「他の動植物の命をいただく」ということ。つまり、食材となった動植物に対する感謝。もちろん、料理を作ってくれた人に対する感謝、食材を生産した人に対する感謝も含まれているでしょうが、メインは食材そのものに対する感謝。
という考えが一番しっくりきます。
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