月刊致知2010年1月号の特集は「学ぶに如かず」です。

論語に以下の言葉があります。
「吾かって終日食はず、終夜寝ねず、以て思う、益なし。学ぶに如かず」
(自分は若い時、一日中食べることを忘れ、一晩中寝ることをやめて思索をめぐらしたが、何も得ることはなかった。やはり聖賢の教えを学ぶことのほうがはるかに益があると悟った)
孔子が体験を通して得た実感である。

数土文夫さんと牛尾治朗さんの対談記事の中で数土さんは以下のように述べています。
 孔子は学べと繰り返し述べています。だけど学ぶというのは、独りよがりにやっても駄目で、先人や歴史に学ぶことが大事でしょうし、継続は力であって一夜漬けでは力にならない。

「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というのは本当です。

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学ぶことの大切さを述べていますが、注意しないといけないのは、自分で考えることが意味のないことであると言っている訳ではないことです。昨日の記事ではありませんが、何も学んでない者が独自に考えても世のため、人のためになるようなことは思いつかないでしょう。

ニュートンではありませんが、先人に学び、彼らの肩の上に立つことによって、遠くまで見渡すことができるようになり、結果として、世のため、人のためになるようなことが実践できると思います。
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