教育には「教えること」と「伝えること」の二通りあると思います。「教えること」とは掛け算や漢字の書き方、楽器の弾き方といった知識や技術。そういうことは解答が一つであり、時代や場所が変わっても変化しません。
しかし、
「いのちが大事」「こころが大事」「お年寄りを大切に」「いじめてはいけない」…
そういった人間性や価値観は口や言葉で教えられるものではありません。日々の生活の中での体験や生活習慣の中から伝わってゆくもの、そして気づいていくものだと思うのです。
いま大人たちは、「教えるもの」と「伝えるもの」を混同し、教えられないことを言葉で教えようとしている。教育の混沌は、すべてそこから始まっているように思います。
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