元々、新宮熊野神社は初日に訪れる予定でしたが、初日は混雑の為に会津到着が遅れましたので、二日目の最後の訪問となりました。よって、拝観時間ぎりぎりぐらいの訪問となりました。
大鳥居には立派なしめ縄があり、長い参道を歩き、まずは長床(拝殿)に行きました。着いた時間が遅かったのでかなり暗かったですが、神社の方が特別に夜間拝観用のライトを点けてくれました。
長床に上がり、熊野の神様にお参りをしました。拝殿は長床と呼ばれるように横方向に長くなっています(間口は27.273メートル)。長床の前には大イチョウがあり、イチョウの落ち葉が地面いっぱいに敷き詰められた時の庭と長床の景色は非常に美しく、よく観光用のポスターに使用されています。
訪れた時は、残念ながら大イチョウの葉はまだまだ緑色で、ポスターで見るような景色ではありませんでしたが、暗くなりかけた境内で見る長床も美しかったです。
そして、長床の後ろにある石段を上って、熊野三社にお参りをしました。三つのお堂があり、真ん中が新宮、向かって右側が本宮、左側が那智権現を祀るお堂でした。
熊野三社へのお参りが終わると宝物館に移動しました。宝物館に入ると中央奥に立派な文殊菩薩騎獅像が安置されていました。獅子まで含めた全長が287.4センチあり、インドから砂漠をわたり、中国の五台山に行く姿を表しているそうです。
また、こちらの文殊菩薩像は獅子の下をくぐれるようになっていました。くぐるとどういう御利益があるか忘れてしまいましたが、私もくぐりました。
文殊菩薩像以外にも、如意輪観音像、虚空蔵菩薩像、薬師如来と十二神将像など、素晴らしい仏像がたくさん安置されており、東北における熊野信仰の中心地であったことが容易に想像できるものでした。
これで今回の仏都会津古刹めぐりは終了しました。寺社めぐりとしては初めて会津を訪れましたが、訪れた寺社はどこも素晴らしく、大変満足のいくものでした。会津には今回訪れた以外にも優れた寺社がまだまだたくさんあります。それらを巡る旅もいつかしてみたいです。
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