観音堂では、ご住職が般若心経、御真言、観音経(偈文)を唱えてくれました。会津のお寺はどこもお寺の方がお経を唱えたり、しっかり手を合わせてから仏像の拝観が始まりました。会津はしっかりした信仰の残る土地だと感じました。
御本尊は十一面観音像で、脇侍に不動明王像、地蔵菩薩像が祀られており、近くでお参りすることができました。三体とも金銅仏で、身丈六尺二分の十一面観音立像が素晴らしいのはもちろんですが、脇侍の不動明王立像も素晴らしかったです。案内に「東北地方の仏像で一、二を争う名作であると高い評価を得ている」と書かれていましたが、本当にその通りだと感じました。
そして、立木観音と同様にこちらにも「だきつき柱」がありました。後で訪れた鳥追観音にもありましたので、ころり三観音のお寺には全てだきつき柱があり、全てにだきつきました。
また中田観音は、野口英世の母シカが深く信仰していた仏様としても知られています。毎月17日になるとはるばる猪苗代から歩き、観音堂に一晩おこもりをして帰っていく月詣りをしていたそうです。堂内にはシカが熱心にお参りしている写真がありました。深々と頭を下げて、一心に祈るその姿は非常に印象に残りました。
もう一つ特徴的(?)だと思ったのは、賽銭箱として、大きなたらいが使われていたことです。普通のたらいかと思っていましたが、観音様を最初に洗った由緒あるたらいだそうです。
観音堂を出た後は、会津七福神の弁天様にお参りをしました。そして、売店を覗くと野口英世グッズがありました。売店では接待で頂いたお茶が美味しかったです。今考えると買っておけば良かったと思います。
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