勝常寺と言えば、国宝の薬師如来坐像が祀られていることで有名です。「仁王門をくぐって、早速、薬師堂へ」と書きたいところですが、まずはこちらの仁王様について書かなければいけません。

勝常寺の仁王様は下の画像にあるように藁(わら)で作られた前掛けのようなものをしていました。そして、仁王門には大きな草鞋(わらじ)が掲げられていました。藁で作られた前掛けには雪国・東北らしさを感じました。


東北らしさを感じる仁王さん


大きな草鞋

そして、薬師堂内へ。堂内には電気がないので、薄暗いです。これは漏電を恐れてのことだそうです。お堂の中央に平成8年に国宝に指定された薬師如来坐像が安置されていました。


薬師堂

こちらの藥師様は会津五薬師の一つです。中央に勝常寺薬師、東に恵日寺薬師、西に上宇内薬師、北に北山薬師、南に野寺薬師が配されていますが、薬師如来像が現存しているのは、勝常寺と調合寺のみです。

お寺の方の説明によると、勝常寺の薬師如来像の特徴は
・額が狭い
・白毫(びゃくごう)がない
・二重である
などがあるそうです。

金箔は殆ど取れて、全体的に黒光りしています。しかし、一部金箔が残っており、例えば、眉毛に金箔が残っています。また着座して拝観していた時、右手の袖口あたりが光っており、何か金色の物を持っているように見えましたが、近くで見るとその部分に金箔が残っていたのでそのように見えていたのだと分かりました。

薬師如来坐像は結跏趺坐(けっかふざ)をしている足に衣が掛かっています。これは会津が寒いからだと話されていましたが、会津らしい話で印象に残りました。

薬師堂の次は収蔵庫へ。こちらに薬師如来の脇侍である日光、月光菩薩が安置されています。ちなみに日光、月光菩薩も国宝です。両像は少し腰をひねった美しいお姿でした。吉田さんによるとこの像は横からも見るべきだそうです。確かに横から見ると正面から見た時には気付かなかったふっくらとした体つきが分かりました。

また、十一面観音立像も良かったです。会津三十三観音十番札所の観音様で、滋賀県の湖北にあるような美しい観音像でした。

収蔵庫の拝観を終えた後、寺務所で授与品などを見ていると長谷寺のポスターが貼ってあったので、お寺の方に「こちらは豊山派ですか」と聞いたところ、豊山派だそうです。先程訪れた恵日寺も豊山派だったので、会津では豊山派が多いと思いました。
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