15日に鎌倉国宝館で現在開催中の「大本山光明寺と浄土教美術」を見に行きました。また、この日は光明寺で記念講演会も開催されるので、それも拝聴しました。

国宝館の展示は全部で6つのパートから構成されており、最初は「浄土宗三祖と光明寺世代像」でした。浄土宗の開祖は法然上人ですが、その後、第二祖となる聖光上人へと引き継がれ、聖光上人は善導寺を創建して九州において活動をし、第三祖である良忠上人は総州(千葉)を中心に活動していましたが、後に鎌倉に入り、光明寺の前身となる悟真寺で活動したそうです。
展示では、法然上人、聖光上人、良忠上人の像が展示されていました。良忠上人像は右手に筆、左手に巻子を持っており、これは数多くの書物を著したからだそうです。

二つ目は「光明寺の本尊と彫刻」で、光明寺の御本尊の阿弥陀如来像と脇侍の観音、勢至菩薩像が展示されていました。まさか御本尊が展示されているとは思っていなかったので、驚きました。如意輪観音像も祀られていました。こちらの観音様は鎌倉三十三観音の札所本尊の観音様です。

三つ目は「運慶・快慶と阿弥陀仏」で、展示の中央に浄楽寺の運慶作・阿弥陀三尊像が展示されていました。案内によると30年ぶりとなる寺外での公開だそうです。中央に展示されていますので、360度、拝観することができます。浄楽寺の一般公開では360度から見られないので、貴重な機会でした。

山梨・九品寺の来迎形の阿弥陀三尊像は観音、勢至菩薩が大和座りをしており、かつ、外側の足を少し上げていました。勢至菩薩像が特に良く、目の前に立つと自然に手を合わせてしまう像でした。

栃木・地蔵院の観音、勢至像も印象的でした。観音像は先程の九品寺のものより、大きく足を上げていました。しかし、なぜか顔が青っぽく、観音様という気がしませんでした。観音菩薩は坐像、勢至菩薩は立像で、脇侍に立像と坐像を組み合わせる点に特徴があるそうです。

阿弥陀如来立像も展示されており、快慶によって創始され、以降、広く流布した「安阿弥様」と称される阿弥陀如来像の一例だそうです。

以降、「光明寺の絵画」、「法然上人とゆかりの名宝」、「光明寺の歴史と周辺」がありました。それらを拝観した後、光明寺へ向かいました。講演会については次の記事に書きます。

今回の特別展は平成23年の法然上人の800年遠忌に先立ち、開催されているもので、光明寺を始めとする浄土教美術の名宝を拝観できるまたとない機会ですので、訪れることをお薦めします。


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