長者の家に美しい一人の娘が働いていた。彼女はその器量を妬まれて、ひどくこき使われる日々を送っていた。ある雨の日、ずぶ濡れになっている観音様を見た彼女は、自分のかぶっていた笠をはずして、その観音様にかぶせた。
その功徳か後日、関白の息子である藤原兼平公が下向のおり、長者の家に泊まった時にその娘を気に入り、自分の妻として迎えた。妻となったその娘は「玉照姫」と呼ばれるようになった。
観音様の縁によって結ばれた兼平公・玉照姫夫婦は、お寺を建て、姫が笠をかぶせた観音様を安置した。そのお寺は笠覆寺と呼ばれた。
という寺伝を持つ笠寺観音ですが、笠のマークがユニークです。


駅からも近く、もし私が名古屋に住んでいたらちょくちょく訪れること間違いなしの観音寺院です。
カテゴリ
タグ