昨日帰宅すると三十三間堂から佛教文化講座たより「蓮華」が郵送されていました。今回から雑誌が大きくなっており、少しビックリしました。

その中に福原善さんの「共育ということ」という記事が掲載されていました。その中の文章を紹介します。

仏教では不殺生ということを説きます。仏教はいかなる理由があっても殺生を禁じています。それはお互いに縁によって繋がっているからであり、お互いに生かし生かされる関係にあるからです。その意味であらゆる人の命は大切なのであり、誰も他人の命を奪う権利はありません。一人の命はみんなのための命であり、みんなの命は私一人のための命であります。

その上、不殺生にはもう一つの重要な意味があります。それは自分の命を自分が殺してはいけないということです。このことは自殺ということではありません。せっかく頂いた貴重な命を私は本当に生かしているのかということであります。私を生かすか否かは私の問題であり他人のせいではありません。自分の命は自分が生かさなければならないのです。

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もうひとつの意味がいいですね。命というのは能力の種だと思います。神仏から与えられた一人ひとり異なる誰にも負けない能力の種。その種を殺すことなく発芽させ、大きく育てているような生き方をしたいものです。
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