直指庵は大覚寺の更に北の方にあります。私を含めて多くの方は大覚寺までは拝観しますが、その更に北にある直指庵を拝観することはあまりないのではないでしょうか。私も今回、お寺めぐり友達に連れられて、初めて訪れました。

山門をくぐって境内に入り、受付で拝観料500円を払いました。歩を進めるとすぐに本堂があり、中に入りました。堂内には本尊の阿弥陀如来像が祀られていましたので、お参りをしました。阿弥陀如来像が入った厨子の扉には観音、勢至菩薩ではなく、僧侶(多分、法然上人)が描かれていました。

直指庵で有名な物は「想い出草ノート」です。そこには「そっとその意地を私の心(ノート)にすててください。苦しむあなたをみているのがつらいのです」と書かれており、この言葉に導かれるように庵を訪れた老若男女が私生活の悩みやこの地を訪れた感動などの様々な思いを綴ることから、現在、保存されているノートは5000冊以上にのぼるそうです。

直指庵は本当に静かで、庵からぼっと庭園を見ていると日常の嫌なことを全て忘れさせてくれます。



堂内には願掛け地蔵尊も祀られていました。そこには以下のように書かれていました。
 人間にとって大きな願い(誓願)をもつことはすばらしい、しかしとかく人間はくじけやすいものである。
 自分自身にうちかつために自分をより向上させるために人は願いをかけ、その願いをお聞き下さいと祈る。
 そのような私達を温かく受け入れ、いつでもやさしく見守っていて下さるお地蔵さまに願いをかけてみませんか。
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