
今回、県立博物館を訪れようと思ったのは、仏像ガールさんのホームページで沖縄県立博物館に展示されてある円覚寺の仏像の記事を読んだからです。
円覚寺は首里城に隣接し、琉球国王の菩提寺でした。沖縄随一の偉容を誇った円覚寺ですが、沖縄戦で壊滅的な被害を受け、廃寺になったそうです。東京でたとえるならば、浅草寺が戦争によって廃寺になったようなものです。
円覚寺の仏像は美術工芸部門展示「琉球の美」に展示されていました。まずは立派な獅子像がありました。木彫刻では沖縄最古のものの一つだそうです。
その隣に釈迦三尊像がありました。釈迦像と普賢菩薩像の首から上がなくなっていました。この像を見ているだけで戦争の悲惨さ、愚かさを感じました。三尊の後ろには白黒の写真があり、仏像が破壊される前の姿が分かるようになっていました。
またよく見ると文殊菩薩の獅子像、普賢菩薩の白象像も首から上がありませんでした。
三尊像の右隣には十六羅漢像が展示されていました。全部で9体の像がありましたが、首だけになってしまった像、首から上がなくなってしまった像など、こちらも戦争の愚かさを伝えていました。
最後に土地神・感応使者像が展示されていました。お顔を見ると如来のような穏やかなお顔をされていました。
円覚寺の仏像のことしか書いていませんが、沖縄県立博物館の展示は本当に見応えがありました。沖縄に行かれた時には是非、訪れることをお薦めします。
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