波上宮のすぐ隣に高野山真言宗のお寺・護国寺がありました。護国寺は1368年に創建された古刹で、琉球国王の勅願寺だったお寺です。残念ながら、沖縄戦の際に建物や仏像などは全て焼失したそうです。



石段を上って石像の仁王像が安置されている仁王門をくぐると本堂が見えました。本堂に近づくと「お参りの方はこちらへどうぞ」と張り紙があり、そちらに行くと本堂内に上がれるようになっていました。


仁王さんの石像


本堂

堂内に上がるとまず右壇に右から弘法大師、大日如来、釈迦如来像が安置されていました。そして中央に移動すると、右から文殊菩薩、普賢菩薩、不動明王、本尊の聖観音、阿弥陀如来像、左壇に虚空蔵菩薩、勢至菩薩像が安置されていました。これらの名前からピンと来る人はくるでしょうが、十二支守り本尊です。
全ての仏様に沖縄でもお会いできたことに感謝するお参りをしました。やはり、お堂の中に入ってお参りできるのは良いですね。

波上宮にあった案内によると護国寺の本尊は、阿弥陀如来、薬師如来、千手観世音菩薩だったそうです。これらの仏様は波上宮に祀られている熊野権現の本地仏ですね。

波上宮と護国寺は隣接しており、かって日本の多くの寺社がそうであったように神と仏が仲良く共存していました。