南紀白浜空港から熊野古道特急バスに乗り、バス停「本宮大社前」で下車しました。そして、熊野大権現と書かれた白旗がたなびく石段を登り、社殿でお参りをしました。その後、しばらく社殿を眺めていましたが、何かもの足りなさを感じました。社殿に物足りなさを感じたのではなく、昔の人が苦労してお参りした本宮をバスに乗って何の苦労もせずにお参りをしたことにもの足りなさを感じていたと思いました。翌日は発心門王子から本宮までの熊野古道を歩く予定なので、歩いた後にお参りをしたら、違う感想を持つだろうと思いました。

翌日、語り部の方と約束した時間よりはやく本宮に到着し、歩く前にお参りをしました。やはり、早朝の神社は気持ちがいいです。「春はあけぼの」ではありませんが、「神社は早朝」です。清々しい空気の中、前日より気持ちよく参拝できました。そして、発心門王子から歩き始めました。語り部の方の説明のおかげで、もし一人で歩いていたならば気付かないような事をたくさん学べたと思います。そして本宮に到着し、三度目のお参りをした時は、十分に満足してお参りをすることができました。熊野本宮大社は熊野古道を歩いて初めて気付くことがたくさんあると思います。これから熊野を訪れる方は、是非、熊野古道を歩くことをお勧めします。
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