境内に入るとまず目に入るのが大きな兵庫大仏です。正直、想像よりもはるかに立派な仏様でした。青い空のバックが更に大仏を引き立てていました。

石段を登ると案内板がありました。そこには
一願成就の大佛さま
ようこそお詣り下さいました。あなたにもし困った事情、成就したい願い事があるならば、一切の怨念と欲心を捨て、清らかな謙虚な心を持って一心に御真言をお唱えし、誠を捧げてお祈りしてください。大佛さまはあなたの願いを必ず、必ず叶えて下さることでしょう。
御真言 おん・あびらうんけん・そわか
と書かれていました。
最初、兵庫大仏は釈迦如来かと思っていたのですが、御真言から大日如来だと分かりました。


お参りをして石段を下り、案内を見ると胎蔵界大日如来像(ビルシャナ佛)と書かれていました。また、奈良東大寺、鎌倉高徳院公認・日本三大佛の一つと書かれていました。日本三大佛と言えば、奈良・東大寺の大仏、鎌倉・高徳院の大仏は決まっていますが、三つ目は色々あります。兵庫大仏は戦前、奈良、鎌倉に次ぐ日本三大大仏の一つに数えられていました。しかし、第二次世界大戦中の昭和19年に金属回収令により出征しました。
平成3年5月の開眼大法会に東大寺、高徳院の方が出席され、再建された兵庫大仏を日本三大佛として改めて公認したそうです。
日本三大仏の三番目を名乗る他の寺院を訪れたことはありませんが、兵庫大仏があまりに立派だったので、三番目は兵庫大仏で良いのではと感じました。
能福寺は兵庫大仏に目が行きがちですが、中国からの帰途、伝教大師最澄が兵庫和田岬に上陸し、自作の薬師如来像を安置したのが始まりで、伝教大師が最初に教化した霊場であるという歴史があります。
また、能福寺は青蓮院門跡の旧院家です。院家(いんげ)とは、幼少の門主に礼儀作法、学問、文芸等の教養を教授する師範役のことです。
こういう歴史がある能福寺は神戸を代表する寺院の一つですね。
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