新宿区四谷にある西念寺は服部半蔵とゆかりのあるお寺です。服部半蔵は忍者として有名ですが、実際は家康十六将の一人に数えられるほどの武将だったそうです。

徳川家康には信康という長男がいましたが、織田信長から謀反の疑いをかけられました。その当時、織田家の方が徳川家よりも圧倒的に力があった為、家康は信康に切腹を、半蔵に介錯役を命じました。しかし、半蔵はその命令を果たすことができず、晩年、信康の菩提をとむらう為に西念と号し、仏門に入りました。

西念寺の境内には服部半蔵と信康の供養塔があります。


服部半蔵供養塔

岡崎信康供養塔

また、本堂には服部半蔵の槍が保存されており、予め予約していると拝観することができます。
ということで、予約の電話をして、西念寺を訪れました。
玄関で予約した旨を伝えると本堂に通されました。本堂の左に服部半蔵の槍が置かれていました。一部が欠けていますが、それでも全長258センチメートルもあるそうです。そんな長い槍を持って戦っていたのかと驚きました。

本堂には御本尊として、阿弥陀如来立像と脇侍の観音、勢至菩薩像が祀られていました。観音、勢至菩薩像は新しい仏像だそうですが、阿弥陀如来像は古い時代の仏像だそうです。

お寺の方にお話しを伺うと、服部半蔵のファンの方がよく槍の拝観に来られるそうです。忍者は外国人に人気があるので、外国の方もたくさん拝観に来られるそうです。
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