白毫寺の最寄りのバス停は「白毫寺」ですが、バスの本数が少ないので、予め発車時刻を調べ、そのバスに乗り、バス停「白毫寺」で下車しました。

最寄りのバス停といっても、すぐそばという訳ではありません。地図を片手に、途中でお会いした薬師如来石像にお参りしながら歩くと白毫寺への石段のところに着きました。石段の両脇には萩が密生して植えられており、「古寺」という感じがしました。



拝観料400円を払って境内に入り、あたりを見渡すと奈良市内が綺麗に一望できることに気付きました。訪れた当日は曇り空だったので良い写真は撮れませんでしたが、それでも南都の景色を楽しめました。

宝蔵館に行き、中に入ると真正面に阿弥陀如来坐像が祀られ、両脇に文殊菩薩坐像と地蔵菩薩立像が安置されていました。
文殊菩薩像は一般に右手に剣を持っていますが、白毫寺の文殊菩薩像は剣を持たず、印相が刀印となっており、それで剣を表していました。
お地蔵様はりりしいお顔をされており、
 縁あるもなきも 照らさん地蔵尊 深き誓いの 法のともしび
という御詠歌が掲示されていました。

文殊菩薩像の右には興正菩薩像が祀られていました。興正菩薩像が祀られているということは、白毫寺は真言律宗のお寺です。前日に西大寺でお会いしたので、二日連続でお会いしたことになります。

地蔵菩薩像の左には閻魔大王像が祀られていました。7月16日が「えんまもうで」だったので、像の前には色々な供養物(?)が置かれていました。

宝蔵館には「仏像写真禁止について」という案内が掲示されていました。そこには写真撮影が禁止の理由として、
 仏様は寺にとって信仰の対象である尊像であり美術品ではないためです。
と書かれていました。
最近は仏像ブームだそうで、本屋に行くと様々な仏像の本を目にしますが、そのような本は仏像を美術品としてだけではなく、信仰の対象としてもきちんと紹介して欲しいと思います。

次に本堂に行きました。本堂には中央に阿弥陀三尊が祀られていました。宝蔵館で拝観した像に比べれば小さな像ですが、観音菩薩像は片膝をついた状態、勢至菩薩像は両膝をついた状態でした。衆生を救いに行こうとするまさにその一瞬の動きを捉えた像だと思いました。
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