広済寺の円空作・千手観音菩薩立像は小さなお堂に安置され、地元の方に大切に守られていました。案内によると、全高約156センチメートルで、丸太を二つ割りにし、その半円状側に彫刻しているそうです。
この像は円空が中禅寺の立木観音像を模して日光で造ったものだそうです。ブログには書いていませんでしたが、ツアーでは中禅寺にも訪れ、中禅寺の立木観音像を拝観しました。
立木観音像を模したそうですが、そっくりという訳ではありません。でも、どちらの像も本当に素晴らしい像でした。今回のツアーで拝観した円空仏の中では、広済寺の千手観音菩薩立像が一番良かったです。
この後、もう一寺訪問して、今回のツアーは終了しました。「円空の足跡を訪ねて」という名前のように円空仏を拝観するのが一番の目的でしたが、円空仏拝観以外にも印象深い体験ができました。
ツアーの途中で「次回のツアーはどこに行くか」という話になり、色々な候補が挙がったのですが、秋頃に仏都・会津を訪問することになりました。実は医王寺を訪れた時にご住職さんが仏像好きな方だったので、会津の仏像の話になりました。その時、ここで会津の話が出るということは、会津に来なさいということだと感じました。
ある雑誌に
「きっと人生ってそういう瞬間があるんですよ。誰からのちょっとした言葉がヒントになって、道がひらけていく時がある。だから、それを聞き逃さないことも凄く大事なことだと思います」
と書かれていたように、きっと会津ツアーは思い出深いものになると思います。
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