室生寺の金堂が6月1日から9月30日まで特別拝観ということで、いつもより間近で国宝の十一面観音像を拝観できますので、室生寺に行ってきました。

近鉄大阪線室生口大野駅からバスに乗り、室生寺へ。バス停からお寺までは少し距離がありますので、室生川沿いを歩きます。赤い太鼓橋を渡ると室生寺の表門があります。


太鼓橋を渡ると室生寺の表門が見えます

受付で拝観料600円を払い、仁王門をくぐり、水屋で手を清め、鎧坂を登ると金堂があります。いつもは金堂の外から拝観ですが、今回は中に入っての拝観です。


りっぱな仁王門です


こちらが金堂です

真ん中には釈迦如来立像が祀られていました。肌が黒いのにも目がいきますが、それよりも光背に描かれている仏画に目を奪われました。金堂に祀られている五体の仏像に共通して言えることですが、どの像も光背が良いです。仏像本体だけでも素晴らしいですが、光背との組み合わせで更に良くなっています。

お釈迦様の脇には薬師如来立像と文殊菩薩立像が安置されていました。どちらの仏像も案内がなければ、どの仏様か分からなかったと思います。

薬師如来像の隣には地蔵菩薩立像が祀られていました。光背に比べて像が小さいような気がしましたが、釈迦如来像と同様に光背に描かれている仏様が綺麗でした。派手な光背があるため、一般のお地蔵さんとはかなり違った印象を受けました。

そして一番左に安置されているのが、国宝の十一面観音立像です。前に座って拝観すると本当に美しい仏様です。光背に顔から光で出ているように絵が描かれているのですが、それが観音像を更に神々しく感じさせていました。

今まで室生寺には三回程訪れていますが、金堂の仏様は国宝の十一面観音像以外記憶がありませんでした。しかし、今回、近くで拝観でき、五体全てが素晴らしい仏像であると記憶に刻まれました。特に像と光背の調和が素晴らしいです。

その後、本堂に行き、如意輪観音様にお参りをしました。そして、有名な五重塔の風景を楽しみました。五重塔は本当に絵になりますね。




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