本日(7/16)は地獄の釜が開く日なので、閻魔大王像が御開帳されます。よって、東京・閻魔様めぐりに行ってきました。

東京には江戸三閻魔と呼ばれている閻魔像があります。
・華徳院(杉並区)、太宗寺(新宿区)、善養寺(豊島区)

上記以外にも
・勝専寺(足立区)、源覚寺(文京区)、法乗院(江東区)
が閻魔様を祀っているお寺として有名です。

全てのお寺をめぐりましたが、その中から、源覚寺、太宗寺、法乗院の話を書きます。

・源覚寺
 源覚寺の閻魔様は「こんにゃく閻魔」として知られています。源覚寺のホームページに以下のような言い伝えが掲載されています。

 宝暦年代の頃、眼病を患った老婆が閻魔大王に21日間の祈願を行ったところ、夢の中に大王が現れ「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。満願の日に、老婆の目は治りました。以来、大王の右目は盲目となりました。老婆は感謝のしるしとして好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということです。
このことから、源覚寺の閻魔さまは「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになり、眼病治癒の閻魔さまとして人々の信仰を集めています。


源覚寺の閻魔様の絵馬です。閻魔様は片目を老婆にあげたので、「独眼竜閻魔」です。

源覚寺で閻魔様にお参りをした後、「本堂内で十王図が拝観できます」と書かれていましたので、本堂内に入りました。今まで十王図はじっくり拝観したことがなかったので、とても興味深かったです。

閻魔堂に戻り、お供えされているこんにゃく等を見ていると「えんま大祭」なので、持って帰っても構わないこんにゃくもありました。よって、一つ頂きました。


こんにゃくを一つ頂きました。ありがとうございました。

・太宗寺
 太宗寺の境内に入るとまず目に入るのが江戸六地蔵の一つであるお地蔵様です。こちらのお地蔵さんは旅人の安全を祈願して甲州街道の内藤新宿に建立されました。

六地蔵の隣が閻魔堂です。中には総高550センチの立派な閻魔像が祀られています。しかし、閻魔像よりもっとインパクトがあるのが奪衣婆像です。総高240センチの本当に迫力のある奪衣婆像です。

本堂では拝観料100円が必要ですが、縦425センチ、横408センチの大きな観無量寿経曼荼羅、阿弥陀経曼荼羅、無量寿経曼荼羅の3つの曼荼羅、涅槃図、十王図を拝観することができました。本当にすぐ近くで拝観でき、とてもありがたかったです。

・法乗院
 源覚寺と太宗寺は以前に訪れたことがありましたが、法乗院は今回初めて訪れました。閻魔堂の中に入れるようになっていました。それも閻魔像の周りをぐるっと一周できるようになっていました。閻魔様の背中はたくましかったです。

閻魔像の前に祀られている不動明王像は少し見返っており、格好良かったです。法乗院では、仏様を拝観しながらお参りすることができ、良いお寺だと思いました。これから深川を訪れた時には必ず立ち寄ろうと思います。




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