印象に残った箇所を以下に紹介します。
何かを実行しようと思っても、すぐに諦めてしまう人に対して孔子や孟子は実に貴重なアドバイスを与えてくれます。
(論語より)
弟子が
「先生のご説には大賛成ですが、それを実行するにはわたしは力不足で出来ません」
と言うので、
「出来ないというのは途中までやって、ぶっ倒れた者が言うセリフだよ。お前のは“出来ない”ではなく、“やらない”の言い訳ではないか。自分で自分をダメ人間あつかいしているのと同じだ」
と諭してやった。
(孟子より)
思いやりが冷酷や非道に打ち勝つのは、あたかも水が火に勝つように自明のことである。ところが、最近の思いやりを心掛けていると称する者は、まるで車に一山もある薪が燃え盛っている時に、その炎に向かってコップ一杯の水を掛けているようなものである。それで火が消えないと、なあんだ、やっぱり水は火に勝てないんだ、思いやりや正義は悪や冷酷に勝てないんだと諦めてしまう。
それでは冷酷や非道が世にはびこるのに手を貸しているのと同じじゃないか。どうして、もっと多くの水を掛けたり、たとえコップ一杯の水でもかけ続けようとしないのか」
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記事のタイトルは「高校生が感動した…」ですが、大人でも感動しますね。こういう文章を読むと、「よし、もっと努力修養しよう」と思います。今月の致知の特集は「感奮興起」、つまり、“何かを感じ自分もうかうかしておれないと奮い立つ”です。そのような記事がたくさん掲載されていました。
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