・宝積寺
 宝積寺は中央に釈迦如来像が祀られており、堂内の右側に円空作の役行者像が祀られていました。像の傍にあった案内によると、埼玉県には役行者像が十体あるそうですが、愛知県には一体だけ、岐阜県には一体もないそうです。このことから関東地方を訪れた時、円空は自身のことを修験道の僧であると強く意識していたと推測されるそうです。

近くによって拝観すると役行者像らしく右手に錫杖を持っており、高下駄は最初履いていないように見えたのですが、よく見ると履いていました。

宝積寺にはアンパンマンとその仲間たちの像があります。これは三門に祀られている仁王像が怖いという人がいたので、もっとお寺に親しみを持って貰おうということでアンパンマン像などを設置したそうです。



・安楽寺
 堂内に案内されるとご住職がおられ、高さ11.4センチの小さな観音像を持ってきてくれました。円空らしいとても暖かみのある仏像でした。

本尊として不動明王、右壇に阿弥陀如来、左壇に十三仏像が祀られていました。左右の壇には胎蔵界種子曼荼羅と金剛界種子曼荼羅が掲げられていました。それらは印刷物でなく、肉筆画だそうです。間近で見ると本当に綺麗でした。

本堂を出た後、境内の薬師堂を訪れ、弘法大師作と伝えられる薬師如来像を拝観しました。

・蓮田市郷土資料館
 蓮田市郷土資料館は平成21年度中に解体され、平成22年4月を目途に新しい施設が蓮田市役所隣接地にリニューアルオープンする予定だそうです。ということで、現在の蓮田市郷土資料館に訪れるのは最初で最後でした。

円空仏としては、恵比寿像、大黒天像、毘沙門天像、観音菩薩像、護法神像が展示されていました。神職の家系である矢島家で発見された像です。
博物館などで円空仏を間近で拝観できるのはよいのですが、神仏習合を願って円空が彫った像が神仏分離令により神社から移動されているのは、円空の思いを考えると少し考えさせられるものがありました。

・等持院
 今までは円空仏の拝観でしたが、等持院では円空と並ぶ江戸時代の仏師である木喰の薬師三尊像と十二神将像を拝観しました。

木喰仏は大谷石で作られたお堂に安置されていました。これらの像は木喰が63歳の時に造ったものですが、それでも木喰の初期の作品だそうです。木喰は56歳の時に一千体の仏像を刻むことを発願して、93歳まで日本全国を巡りながら、仏像を彫ったそうです。等持院の仏像は初期の作品の為、微笑仏といわれる木喰仏の特徴が比較的少ないそうです。そう言われると確かにそのでしたが、木喰仏の素晴らしさは十分に伝わってきました。

等持院は地元の方に守られているお堂でした。アットホームなお堂で素敵な仏像を拝観できると本当に心が和みます。
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