致知出版の小さな経営論から。

稲盛和夫さんは京セラの全身となる京都セラミックをつくった頃、自分が工場に布団を持ち込んで仕事をするタイプですから、社員にもそうしろと言ったそうです。そこでみんな同じように工場に布団を持ち込んで、寝泊まりして研究を続けました。

そのような調子で一ヶ月、二ヶ月とやっていたら、若い社員は参ってきました。「こんな調子で仕事をしていたら体を壊してしまいます。もうちょっとペースダウンしてくれませんか」と若い社員が言いました。その時に稲盛さんはこう言いました。

「みんな、エネルギー転移の法則というのを知っているか。エネルギーというのは一定のところで安定しているんだ。このエネルギーがもっと高いところへ行くには、ものすごいエネルギーがいる。でも、高いところまで行ってしまえば、また同じように安定するんだ。
だから今はしんどいけれど、もう少し頑張ろう。一番になるためにはもっとエネルギーがいるんだ。だからみんなこのままの調子で頑張ろう」

その言葉を聞いて、若い社員は奮起し、会社は今日まで走り続けています。
カテゴリ
タグ