湯島天神から男坂を下ると心城院という江戸三十三観音札所第七番のお寺があります。境内は狭いですが、江戸名水の一つ「柳の井戸」があり、江戸時代の江戸砂子には次のように書かれています。

 この井は名水にて女の髪を洗えば如何ように結ばれた髪も、はらはらほぐれ、垢落ちる。気晴れて、風新柳の髪をけづると云う心にて、柳の井と名付けたり。

よって、手水の作法が他のお寺とは少し違います。下の写真にあるように「水を髪になでつける」という動作が必要になります。


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